キャフタ条約の条文形成過程について
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概要
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本稿は,ロシアと清の間で1728 年に締結されたキャフタ条約の条文の形成過程について再検討を行ったものである。従来の研究ではキャフタ条約締結交渉はロシア側主導で進められ,北京交渉において1727 年3 月21 日にロシア側が作成した「北京最終草案」が条約の基礎となり,それに国境画定条項であるブーラ条約が挿入される形でキャフタ条約の条文が成立したと考えられてきた。北京交渉における草案の形成過程を詳細に分析した結果,ロシア側最終草案の前段階の2 月9 日に清側が作成した草案(第二次草案)こそがキャフタ条約の条文の基礎となったことが明らかとなった。ロシア側史料の記述を鵜呑みにした従来の理解は不十分であり,キャフタ条約の締結交渉では,清側が一定の主導権を握っていたのである。
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