小児の上肢の骨折・骨端線損傷の診断の落とし穴と治療のコツ
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概要
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小児の骨折診断はしばしば困難である。小児に特有の骨折形態があり,不顕性骨折が起こりやすく,見逃される骨折も多い。病歴では受傷機転が不明確であり,また骨折部位の同定,局所所見の診察も簡単ではない。X 線検査では,撮影に技術を要し,読影では軟骨成分が多いため,特に関節周辺骨折では注意を要する。また追加してCT,MRI,関節造影などの画像検査をすることも容易ではない,などが小児の骨折の診断を困難にしている要因である。治療は保存的治療が基本であるが,汚染創の開放骨折,神経血管損傷の合併,高度の転位(とくに周転),関節面の不適合を来たしている関節内骨折などは手術適応である。小児の場合にはとくに最小侵襲手術を追求すべきである。その1つの方法として,指関節内骨折に対する経皮的骨接合手術を紹介した。X 線透視下に注射針で経皮的に整復し,K-wire にて固定する手技であり,成功すれば骨癒合は早くROM も良好である。
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