17世紀イギリスにおける家族と社会・序説: 「近代家族」とは何か?
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概要
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本論は、ある意味では「革命の時代」とされる17世紀イングランドにおいて、家族と社会(特に、政治)がその現実と思想の両面においてどのように関連していたかを理解するための枠組を提示することを意図している。そのことを通じて、同時に、「近代家族とは何か?」といういまだに不明確な問題に対する示唆を得ることをも意図している。「近代」および「近代家族」の理解に関する進化主義的な歴史観は近年の歴史社会学および社会史の諸研究において徹底的に批判されてきている。これらの諸研究を参照し、同時に、17世紀末にジョン・ロックによってその政治論の一部として、ロバート・フィルマーの家父長主義批判を通して体系化された個人主義的・自由主義的な家族観を検討し、近代家族に関する仮説を提示する。すなわち、近代家族は、元来ロックによって体系化された個人主義的・自由主義的家族イデオロギーと現実の家族生活との間の矛盾として理解される。
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