「生きる力」と道徳教育 : 道徳的実践力の育成に向けて
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概要
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「生きる力」は現代の日本の教育の基本理念であるが、道徳教育における「生きる力」の概念は明確ではなく、また学校の道徳教育においてどのように育成するかについての説明はほとんどない。本稿は、まず、道徳教育における「生きる力」の概念を中教審と文部科学省の著作を手がかりにして明らかにする。次に、「生きる力」は「道徳的実践力」ととらえるのが適切であることを指摘する。最後に、「道徳的実践力」としての「生きる力」の育成の課題を検討する。 Although encouraging “zest for living” holds a central position in today’s education in Japan, there is neither an clear explanation of its nature nor any indication of how it relates to moral education in school. This paper, at first, tries to show a clear explanation of “zest for living” in moral education in school. Then, suggestions for the concept of ability for moral practice and the task of fostering “zest for living” in moral education are made.
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