本稿は、一般的に副詞と見られる語をめぐって情意表現における述語用言を修飾するものと、文全体に関わるものとを考察の対象とする。情意表現において副詞は情意主体の心内の動きに深く関わり、構文上からすれば、命題に関連するだけでなく、文全体にも関わる。副詞は述語用言と共起・呼応の形式が様々であるが、情意表現の中でのモダリティの共起要素の一つとして働いている。