高齢者援助ボランティアにおける活動の動機と効果 ―ソーシャルサポートの交換の視点を中心に―
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概要
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本稿では、援助活動ではなくて、「ソーシャルサポート」の「交換」を通じた「対人関係の形成」という枠組みで見ていく。ソーシャルサポートの研究系譜に位置づけて評価していくため、まず提供サポートのカテゴリや量を尋ねる。援助提供の実績のみならず援助提供の意欲も聞くことで、より心理的な側面からのサポート授受関係の把握を行う。援助対象者とのサポート交換の結果を、対人関係の次元でみるために、対象者との関わりの深さ、援助カテゴリの多様さ、対象者との関係の満足度を測定する。サポートの交換状況をつかむため、対象者から得るものを尋ねて、授受のバランスを評価する。参加動機については、ボランティア活動といっても多様なため、我々の予備調査から得られた主な内容をカバーして設定することとした。ボランティア自身にとっての活動の意味を把握するためには、活動から得るものや活動の経済的評価、生活の満足度や張り合い、活動開始後の生活実感の変化などを尋ねた。対人関係面における充実も想定して、ネットワークが拡大したか胴かも聞いた。
- 岡山大学大学院文化科学研究科の論文
- 2007-00-00
岡山大学大学院文化科学研究科 | 論文
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