音楽における拍子概念と表現に関する一考察(III) アクセントを形成する種々の要因に関して
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
西洋音楽において、拍子リズムとの対立概念として認識されている。それらは規則的な周期性とそれに拮抗する、ある秩序だった運動として説明されている。そして、音楽学習は普通このことを全面的に肯定した上で行われている。つまり、拍子は音楽学習を開始するための前提条件となっているのである。ところが、拍子の音楽学習における役割はなぜか明確ではない。それは依然として漠然とした概念規定となっている。例えば、拍子は規則的な周期性つまり規則的な強弱や強弱弱の交替と規定されているが、それはなぜそうなのか、今から学習しようとする楽曲とどのように関連しているのかなどについてはっきりと学習する者に説明することは容易ではないのである。たとえ楽譜上の拍子を詳細に説明したとしても、それが楽曲と基本的にどのような関係にあるのか、またその拍子の存在自体の意味を説明することは難しいこととなっている。
- 岡山大学教育学部の論文
岡山大学教育学部 | 論文
- 通級担当教員の教育条件に関する意識と実践的課題--岡山県の小学校における実態調査から
- 就労のカスタム化--重度障害者の一般就労を促進する新たな概念・方略
- 食べ物において強迫行為を示す自閉症児に対する認知プロセスアプローチ
- 移行期発達障害児のための自己統制的学習指導モデル
- 自閉症児のパニックへの取り組みに内在する学校現場の実践理論--TEACCHプログラムとの適合性の観点から