フランス第三共和政初期の教員養成改革に関する考察(4)-1879年師範学校設置法の成立過程:その4-
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概要
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本稿では, 1879年師範学校設置法の成立過程について,上院における審議の前半部分をとりあげ,その概要をまとめるとともに,とくに改革立案・推進主体の言説の特徴を考察した。具体的には,①上院に提案された法案,②上院の法案検討委員会の報告,③法案審議における反対論,④法案検討委員長の答弁,の4点について概要を示し,それぞれの特徴を検討した。②および④の言説からは,法案により新たに設置される師範学校の教育について,既存の師範講座との比較において,「教授法の授業」「子どもに関する学問」「附属学校」における「実習」を中核とする「専門的 (職業的)教育」の充実による優越性を強調していたことがあきらかとなった。また,③の反対論からは,法案さらにその立案主体の意図が修道会に代表される宗教的勢力による教育の廃止をめざすものとして理解され,それを根拠に批判および反対がなされていたことをあきらかにした。
- 2008-06-25
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