ホストのソーシャルスキル学習セッションに関する研究ノート:予備的セッションの実施
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概要
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留学生と対人関係を築く日本人ホストを対象にした、異文化間ソーシャルスキル学習が、小グループによるセッション形式で試行された。セッションの流れは、参加者からの意見聴取による課題場面の設定、 1回目ロールプレイの実施、参加者の討論と講師による説明、 2回目ロールプレイの実施、参加者による振り返りと講師からの解説であった。セッション中の発言記録、及びセッション後の記錬用紙・評価用紙への自由記述について検討した結果、対人関係形成に関わる認知行動的な学習が行われ、異文化間の対人的接触で必要となるソーシャルスキルの獲得が進んだことが分かった。参加者は、認知的には、相手の持つ異文化性をより意識するようになり、行動的には、相手が日本文化と相手文化との違いを理解できるように配慮したコミュニケーションを心掛けるようになっていた。具体的には、文化的な規範を説明するときは、相手が納得できるような理由を付加する、日本文化の基準に照らせば受け入れられない行動が実施されている場合は、その事実と実施による相手へのインパクトを説明する、相手の文化的な基準を理解しそれを尊重しながら話す、非言語コミュニケーションを効果的に取り入れて行動する等である。
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