微量のアルミニウム及び鉄の分析法
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概要
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To avoid the interference of iron in the determination of aluminum by oxin or aluminon the author extract the iron with amyl alcohol as complex thiocyanate. Then iron was determined by salycylic acid metbod. And by adding thorium nitrate the author succeeded to exclude the obstraction of fluorine. After the determination of iron, copper, zinc, nickel and cobalt can be estimated with Dithizone chromatographic method using the same sample extract.アルミニウムと鉄の満足な分離定量法は,現在知られていない.微量のアルミニウムの定量法としては,各種色素のレーキ生成による比色法もあるが,最も優れた方法はオキシン法である.鉄定量は専ら各種の比色法又は容量法に依っているが,微量の場合は実際にはロダン法が用いられている.食塩泉に存在する様な,1l中数mg以下の,アルミニウム及び鉄の実用的な分析方法を確立する必要を感じ,従来法を改良し,満足な結果に到達した.鉄はロダン法又はサリチル酸法,アルミニウムはヘマトキシリン,又はアルミノン,オキシン法が用いられた.本法の特徴は,鉄をロダン錯塩としてアミルアルコールで完全に抽出し定量し,残液でアルミニウムをアルミノン,オキシン等で定量する一貫した方法であることにある.現在のアルミノン法は鉄の妨害のために実用化されていない.鉄の定量の際の弗素の影響は余り関心を持たれていないが,温泉水には著量の弗素を含むものがある.それでこの妨害を避けて,サリチル酸法に硝酸トリウムを用い,正確に,比色する方法を考案した.
- 岡山大学温泉研究所の論文
- 1951-08-00
岡山大学温泉研究所 | 論文
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