典型的な臨床症状を呈さない肺結核症に対する気管支肺胞洗浄法(BAL)の診断学的意義
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概要
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高齢者の増加やいわゆるcompromised hostの増加により,肺結核症の臨床像が変化してきている。肺結核に典型的な臨床像を呈さず,頻回の喀疾検査にても抗酸菌を証明できなかった6症例に対し,気管支肺胞洗浄(bronchoalveolar lavage:BAL)を施行し,得られた洗浄液・吸引液の塗抹標本から抗酸菌を証明し,気管支粘膜の変化を認めた。以上の結果より,気管支型の結核症が増加してきている可能性が考えられた。気管支肺胞洗浄は,気管支型の結核症を含め,結核症の診断に有効と考えられた。
- 岡山大学医学部附属環境病態研究施設, 岡山大学医学部附属病院三朝分院の論文
- 1990-09-00
岡山大学医学部附属環境病態研究施設, 岡山大学医学部附属病院三朝分院 | 論文
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