殺虫剤処理下のアズキゾウムシ実験個体群密度の変動に関する考察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
この報文はアズキゾウムシの実験個体群を殺虫剤(マラソン・DDT)で毎代処理すると生き残った子孫の個体群が,高い発生の山を示す原因を検討したものである.殺虫剤処理をしなかった対照区の発生消長と比較するばかりでなく,殺虫剤処理後に生き残る成虫数と大体同数の生残虫が得られるようにすべての発生成虫から任意に成虫を取り除いた個体群の発生消長をも比較検討した.その結果対照区と取り除き実験区の発生消長は成虫の棲息密度の変動に起因して生ずる,そして両者の間には本質的な大きい相違が認められなかった.これに対し殺虫剤処理区は殺虫剤の選抜作用によって何代かの後に対照区や取り除き実験区より高い産卵率と高い生育率を有する個体群に移行する結果そのような新個体群の発生の山が一般に高くなった.このような個体群そのものの質的転移が殺虫剤処理区の発生の山が高くなった主な原因である。
論文 | ランダム
- 発達段階における運動経験が大学期のパ-ソナリティに及ぼす影響
- 中学運動部員の離脱に関わる要因の日米比較
- E225 クワシロカイガラムシの天敵昆虫チビトビコバチおよびハレヤヒメテントウに対する各種農薬の影響(防除法 害虫管理 IPM)
- I213 カンムリヒメコバチHemiptarsenus varicornisに対する各種農薬の影響(防除法・害虫管理・IPM)
- G303 イサエアヒメコバチDiglyphus isacaのマメハモグリバエ幼虫に対する寄主体液摂取と卵生産との関係(寄生・補食・生物的防除)