サイレージ調製における硝酸態窒素の変化に関する研究 (第1報)ブドウ糖および尿素あるいは炭酸カルシウム添加が硝酸態窒素の消失におよぼす影響
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概要
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本研究はサイレージ調製と硝酸塩の変化との関係を知るとともに,良質で硝酸塩の消失の高いサイレージ調製法を確立するための基礎資料を得る目的で実施するものである. 一連の研究の一環として本報では,イタリアンライグラスおよびソルゴーを埋蔵材料に用い,サイレージ発酵を調節するための添加物としてブドウ糖,尿素および炭酸カルシウムを単独または混合添加してサイレージ調製試験をおこない,その発酵的品質は大幅に改善されたが埋蔵中の硝酸態窒素の消失率は低下した. 尿素0.5% あるいは炭酸カルシウム0.5% を混合添加した区のサイレージは優れた発酵的品質を示し,かつ埋蔵中の硝酸態窒素の消失もかなり高くなった. 本結果は添加物の使用など各種処理によってサイレージ発酵をコントロールすることにより,良質で硝酸塩消失の高いサイレージの調整が可能であることを示唆しているものと思われる。
- 岡山大学農学部の論文
- 1979-00-00
岡山大学農学部 | 論文
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