日本ウズラの各種の器官重に及ぼす温度環境の影響について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究は日本ウズラの成長に及ぼす高温ならびに常温環境の影響を調べる目的で,異なる2つの温度環境(34±2℃,22±2℃)下で飼育された日本ウズラを用いて,2,3,4,5,6週令の体重と各種の器官重について比較検討した. 測定した器官は肝臓,膵臓,心臓,肺臓,腎臓,筋胃,筋胃以外の消化器,精巣,卵巣,卵管および脾臓であった. 得られた結果は以下の通りである. 1)高温区の生体重,屠殺後体重,実質体重および屠体重は常温区のものより劣っていた. 2)高温区のすべての器官重は常温区のものより劣っていた. 高温区と常温区での肝臓,膵臓,筋胃,筋胃以外の消化器には3週令から,心臓,肺臓および腎臓には4週令から,精巣には5週令から有意な差が認められた. しかし脾臓には6週令の雄以外は有意な差が認められなかった. 3)屠体重ならびに器官重と体重との問には有意な正の相関が認められた,屠体重と体重との相関はもっとも高く,つづいて肺臓,心臓,腎臓,筋胃,肝臓,脾臓,膵臓,生殖器の順序であった. 4)器官の比体重値は温度環境の影響を受け,その影響は器宮の種類によって異なることが認められた。
- 岡山大学農学部の論文
- 1976-00-00
岡山大学農学部 | 論文
- 果物の非破壊品質評価
- 枯損マツに寄生する昆虫群集の羽化
- ホウレンソウ雌性間性株における突然変異誘発ならびに低シュウ酸個体の選抜
- 変化する塩ストレス条件下における湛水の電気伝導度とイネの乾物生産低下の関係
- 塩条件下で発生するイネ(Oryza sativa L.) 高節位分げつの成長とナトリウム蓄積