水耕によるトマトの密植低段栽培に関する研究 (第4報)培養液中の溶存酸素濃度が養水分吸収と果実生産に及ぼす影響
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概要
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水耕によってトマトの2段どり密植栽培(10a当約7,000株)を行い,培養液中の溶存酸素濃度が収量および養水分の吸収に及ぼす影饗を検討した. トマト品種‘強力段飛びヨーズ’を1979年2月9日には種し,3月26日に水耕ベッドに定植した. ベッドの大きさは4.0×0.8mで湛液深を7cmとした. このベッド1槽につき65l容の貯液槽を設け,貯液槽とベッドの間を小型ポンプによって培養液を定時的に循環させ,その際空気混入器を通過させてエアレーションを行った. 循環環時間は15/60,15/120,15/480(分/分)の4区とした. 1) 15/240区が最も収量が多かった. そして異常果も少かった. この区のベッド内の溶存酸素濃度は収穫開始期で4.6~1.3ppmであった. 15/60区では空洞果が多発した. 2) 葉中の各要素および根中のK濃度は循環量が少くなれば低くなった. 茎,果実および根の各要素の濃度は,根中のKおよびMg濃度を除いて循環量による一定の傾向はなかった. 根中のMg濃度は循環量が少くなれば高くなった. 3) 吸水量は循環量が少くなるにしたがって少くなった. 4) 第1花房開花期の8日間のみに溶存酸素濃度を変えた場合は,NO3-Nと水の吸収量は酸素濃度が低くなれば少くなったが、全くエアレーションをしなかった場合もある程度の吸収量は維持された. P,K,CaおよびMgの吸収量は酸素濃度が低くなれば少くなり,全くエアレーションをしなかった場合は日数の経過とともにほとんど吸収されなくなった。
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