秋植球根の春植栽培試験について
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概要
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1. 秋植球根として代表的なチュウリップ,水仙,アイリス,アネモネ,ラナンキュルス,鉄砲百合,毛百合を用い,1955月10月から1656年3月にかけて遅植試験を行なつた. 2. 先づ,実験材料を三つに分け,10月植を標準区,他の二つは半数を植付前まで,室内でそのまま貯蔵したものを室内区,他の半数を0℃の電気冷蔵庫に貯蔵したものを冷蔵区とした. 3. 開花前の発芽状態については冷蔵区と室内区とであまり大きな差はなかつたが,チュウリップ(ウイリアム・ピット)では12~2月に於て,冷蔵区の方が却つて発芽率がよく,草丈も大きいことが認められた. 4. 発芽後開花迄の期間に於てはチュウリップ,アイリス等は冷蔵区の中に標準区より草丈,花径が大きく,開花期も早いものが見出されたが,水仙では遅く植えられたものほど生育がわるかつたようである. 5.最終の植付日であつた3月25日でも,各種の球根の開花は可能であつたが,不開花株が多くなり,たとえ,花は咲いても草丈や花径が小さく,開花日もおそくなつた.栽培の目的から言えば,成るべく開花の遅くなるのを期待したのであるが,チュウリップ,水仙,アイリス,百合類では,10月植と3月植との開花の差が1ヶ月以内,ラナンキュラスとアネモネとでは1ヶ月以上の開きがあつた程度である。
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