高温の殺虫作用と乾燥
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概要
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各種の温湿度組合わせ装置の中へ昆虫を投じた場合昆虫の致死は,特に小型の昆虫においていずれの温度でも関係湿度が低いと致死時間が短縮する.この場合の致死の主原因は熱作用か,乾燥作用か,あるいは両者の共同作用かという問題があるが,本実験では主に比較的低い高温を用いて乾燥作用の致死に対する役割を実験的に調べた. 1.各種の温湿度組合わせの実験から得られた昆虫の中央致死時間と飽差との関係を示す1次回帰式の統計学的な分析,昆虫体からの水分喪失の指標,すなわち体重減少率-時間直線の角係数と中央致死時間との関係の吟味および昆虫が50%致死のときの昆虫体の水分喪失率とその時のなお保有する水分含有率の検定の3種実験によつて結論を得た. 2.昆虫体の乾燥を致死の直接原因ということができるのは,比較的低い高温例えば37℃以下に限られ,したがつてそれ以上の高温ではそれが主原因ということができない. 3.37℃以上の高温において乾燥作用が致死の主原因ではないとはいえ,熱作用の殺虫効果に影響を及ぼすことを推察する事実は少なくない.この関係の実験的証明は別報で処理する。
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