リンパ腫症及びマレック病腫瘍細胞に対するテストステロンほか各種ステロイドホルモンの結果
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ニワトリのマレック病およびリンパ腫症の腫瘍リンパ球増殖に及ぼすテストステロンほか各種ステロイドホルモンの効果ならびに3H-テストステロンに対するそれらの細胞の結合量を調べた. さらに,正常リンパ球におけるテストステロンの効果およびその結合量を調べた. テストステロンのほか,エストロジェンおよびグルココルチコイドにおいて,両腫瘍細胞あるいは一方の腫瘍細胞に対する増殖抑制効果が観察された. 正常リンパ球では,テストステロンは,Bリンパ球の生存率を減少させたが,Tリンパ球に対する効果はなかった. 3H-テストステロンに対する結合量は,腫瘍細胞では多量で,Bリンパ球でも比較的多かったが,Tリンパ球では少なかった. 以上の結果から,腫瘍細胞を含めたリンパ球におけるステロイドホルモンの効果は,多量のステロイドホルモンが細胞に結合することに基づくものと結論された. さらに,リンパ球の分化に関して,Tリンパ球は成熟のある時期にテストステロンに対する感受性を失なう一方,Bリンパ球は、その感受性を保持し続けることが示唆された。
- 岡山大学農学部の論文
- 1980-00-00
岡山大学農学部 | 論文
- 果物の非破壊品質評価
- 枯損マツに寄生する昆虫群集の羽化
- ホウレンソウ雌性間性株における突然変異誘発ならびに低シュウ酸個体の選抜
- 変化する塩ストレス条件下における湛水の電気伝導度とイネの乾物生産低下の関係
- 塩条件下で発生するイネ(Oryza sativa L.) 高節位分げつの成長とナトリウム蓄積