岡山県における黒毛和種高等登録牛の遺伝学的分析 I.遺伝的寄与率と近交係数
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概要
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岡山県における黒毛和種高等登録牛の繁殖構造を明らかにするために,1951年から1974年までの24年間に高等登録を受けた雄牛51頭,雌牛635頭より抽出した323頭を用い,これらの牛群に対する特定種雄牛あるいは特定種雌牛の遺伝的寄与率,および,これらの牛群に対する岡山県和牛試験場の種雄牛群の遺伝的寄与率をWIENERの方法により推定した. また,高等登録牛群の近交係数についても検討した. 得られた結果は次の通りである. 1)高等登録に対し遺伝的に大きく貢献した種雄牛は,第六清国,第四下前,第六荒神,第三中尾,および第十神福であった. 2)これらの種雄牛はいずれも,第十三花山の亜系と兵庫県から導入された種雄牛との間の系統間交配や戻し交配によって確立されたものであった. 3)岡山県和牛試験場の種雄牛群の高等登録牛群に対する遺伝的寄与率が年と共に増加したことは,本試験場が和牛の改良に大きく貢献していることを示すと考えられる. 4)黒毛和種高等登録牛群の近交係数は日本短角種,褐毛和種と比較してやや高い値を示した。
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