技術科教育の導入段階における生徒の課題意識に関する研究
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概要
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技術科教育では、自ら課題を設定し、知識・技能の向上を図るとともに、社会や環境に目を向け、よりよく技術を活用する技術的課題解決力の育成が期待されている。この能力の育成には、生徒一人ひとりの課題意識を高めることが重要であると考える。アメリカやイギリスの技術教育カリキュラムでは、導入段階にこの課題意識を喚起する内容が位置づけられている。しかし、これまで日本の技術科教育においては、このことを明確に意識した具体的な取り組みは、ほとんど行われていない。技術が社会にどのように貢献し、環境にどのような影響を及ぼしているのかなど、課題意識をもって技術を学習していくことは、これからの技術科教育において重要であると考える。2008年に告示された中学校学習指導要領では、技術・家庭科の指導を体系的に行う視点から、第1学年の最初にガイダンス的な内容を履修させることが示されている。このことは、技術科教育の導入段階において技術に関する課題意識を高めることを期待していると考えられる。本研究では、この導入段階での最初の授業を構築し、授業実践を通してその有効性を検証することとした。
- 2010-03-31
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