文章理解における具体的状況描写のしやすさと言語性ワーキングメモリ及び空間ワーキングメモリとの関連性
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概要
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本研究では、言語性ワーキングメモリ及び空間ワーキングメモリの個人差と文章理解との関連性を検討するために、大学生を対象にリーディングスパンテスト、空間ワーキングメモリスパンテスト、文章理解課題を実施した。その結果、言語性ワーキングメモリと文章理解との関連性は認められず、その一方で、具体的な状況の描写がより困難な条件において空間ワーキングメモリが関連していた。言語性ワーキングメモリ及び空間ワーキングメモリというサブシステムの違いにかかわらず、具体的描写をしやすい条件では予測をしながらのトップダウンの読みから読み飛ばしが生じたのに対し、具体的描写をしにくい条件では一字一句を踏まえながらのボトムアップの読みが求められ、より精緻な表象が形成されたと考察された。
- 2010-03-31
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