野外活動施設における魚類の解剖学習
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概要
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動物の体のつくりとはたらきについて学習する上で、魚類は教材生物として扱いやすい動物種である。解剖学習の材料として、ニジマスは児童らにも扱いやすい魚種であるが、冷水種であるために生体で入手することは学校では一般に困難である。キャンプ場などの野外活動施設では、魚の「釣り」や「つかみ取り」をして「食べる」という体験活動としてニジマスが利用されている。このような活動に参加する児童を対象として、ニジマスを調理して食べる前に、生体を用いた解剖学習の指導を行った。参加児童の半数は低学年であったが、熱心に取り組み、保護者は貴重な体験活動であると捉えていた。魚を獲る活動を実施できる野外活動施設での魚類の解剖指導は、児童や保護者の動物の体のつくりに対する関心を高めるとともに、食育の基本である「命」をいただくことへの感謝の気持ちを育む機会となるだろう。
- 2010-03-31
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