大学一年生を対象とする学習スキル教育とキャリア教育の融合 : 大阪女学院大学「自己形成スキル」の試みから
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概要
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研究ノート本稿は、2008 年度4月から、大阪女学院大学国際・英語学部で新たに一年次全員必修科目として設置された「自己形成スキル」の教育概要を報告するものである。第1節では、本科目構想の背景や授業の具体像を述べる。その際、とりわけ、最近の大学教育界に共通する新たな課題といえる「初年次カリキュラムにおけるキャリア教育の在り方」に関する試み、つまり「学習スキルとキャリア教育の融合」の実際を紹介することに重点を置いた。次いで、第2節では、一学期間に複数実施した「学生による授業評価アンケート」の結果数値を分析し、そこから窺える教育活動の効果を検討している。続く第3節および第4節では、コース全体の運営を効率化し、また多角的なコミュニケーションを可能とするe ラーニング手法について、それを導入する意義と具体的なシステム運用を述べる。ちなみに、上記のうち第2節は、「自己形成スキル」におけるアンケート結果を幅広く提示し、様々な教育要素を含む同科目の教育効果を多面から分析することに重点を置いている。それを踏まえた上で、「学習スキル教育とキャリア教育の融合」に関わるアンケート項目の分析は、第5節(「まとめ」)の中で改めて行うこととする。なお、執筆分担は、第1節・第5節が手嶋、第2節が川﨑、第3節・第4節が小松となっている。This paper reports on the outline of the course "Skills for Self Establishing" (SSE), a compulsory subject for first year students, newly founded 2008 at Osaka Jogakuin College. In the first part we will explain the background of planning of the course and how this plan has been realized in the classes. Especially we will focus on the idea and practice of the integrated program of academic skills and career development for first year university students, and propose a new style of career education suitable for the first year curriculum at a four-year university. In the second part we analyze questionnaires from students and investigate what is the fruit of the SSE program. In the third and fourth parts it will be explained how we have applied an e-learning system to the course management and to facilitating the multiple communications among students and teachers. And in the fifth part we will summarize results and points to be improved for the SSE program.
- 2009-03-01
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