子どもの経験を階層的に生かす幼小連携カリキュラムの開発(7) : 自然事象に焦点を当てて
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概要
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本研究は, 広島大学附属三原幼稚園及び広島大学附属三原小学校での実践を事例として, 幼稚園と小学校低学年の教育内容を子どもの経験の蓄積という観点から見直し, 子どもの経験が階層的に生かされるカリキュラムとして提案することを目的としている。小学校第1・2学年に, 認識の基礎を育成する発見科, 表現力を育成する表現科を, さらに幼稚園年長に「発見・表現の時間」を設定した。本小論では, 今年度は文部科学省の研究開発指定を受けていないため, これまでの発見科, 表現科, 「発見・表現の時間」のカリキュラムの特徴を生かして, 自然事象に焦点を当てて「生活科」の単元開発をした。授業中の子どもたちの発話の検証により, 自分の思いつきや考えを大事にし, 表現し合いながら試行錯誤し, 問題解決に取り組む態度が見られ感覚の意図的使用や試行錯誤の組み入れの効果を確認することができた。また, 単元を実践する際の授業形態については, どの時期にどの内容を個の活動とするかグループでの活動とするか等考え, 計画することが協同しながら問題解決の力を伸ばす上で大切であることが明らかになった。
- 2010-03-31
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