4種の野菜中のホスホリパーゼの特性について
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概要
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要旨 一般市販の野菜のうち、キャベツ、なす、きゅうり、大根から、粗酵素粉末を調製した。4種の粗酵素粉末の、リン脂質加水分解酵素(市中で高価に販売されている)としての実用性を探索した。4種の野菜に含まれるリン脂質加水分解酵素(PL)の特性を測定した結果、4種の野菜に含まれるPLは特性が異なることがわかった。ナスの粗酵素には、PLBまたはPLA1とPLA2の両方が含まれており、PLDとしての作用は微弱であることが示唆された。大根の粗酵素には、PE,PC,PIのすべてに作用するPLDが含まれていることがわかった。キュウリの粗酵素には、PCのみに作用するPLDが含まれていることがわかった。キャベツ粗酵素にはPEおよび/またはPCに作用するPLBとPLDが含まれていることがわかった。今回供試した野菜酵素の特性が大きく異なるという結果は、本研究で始めて明らかになった。野菜酵素の実用性を明らかにするためには分画した後に再度、特性を測定する必要があると考えた。
- 2009-12-25
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