カナダ清浄地域における大気環境(1) : 降水の科学的性状について
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概要
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はじめに 地球規模における水資源の循環のなかで、降水は自然への恵みをもたらすとともに、特に先進国においては1960~70年代にかけて、化石燃料の使用にともなう酸性雨による森林への被害などが顕在化してきた。日本では、酸性雨の被害は明らかにはなっていないものの、樹木などへの影響が疑われる事例がいくつか報告されている。現在の日本では人口密度が高く、工業やその他の人為的活動が盛んなことを反映し、酸性雨の定義とされる「pH5.6以下」の降雨がほとんどの地域で観察されており、地球規模における「酸性雨とは無縁な清浄な降水」とはどのようなものかについては興味がつきない。ここでは、2005年の春季にカナダ北極圏において、清浄地域の大気環境の調査をする機会があり、興味ある結果を得たので、その成果のひとつとして極地において観測した清浄な降水の化学的性状について報告する。またこの結果を他地域の降水とも比較検討して樹木などの自然環境と降水の化学的な性状の関係について考察する。
- 2009-12-20
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