意志による「愛」と意志の限界にある「愛」 : 米国におけるポリアモリー実践の事例から
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概要
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本論の目的は、米国におけるポリアモリー実践の事例から、「愛」や「親密性」に関わる事象を主題とする90年代以降の人類学的研究の分析枠組みを再考し、今後の研究に必要な視座を提示することである。近年の愛や親密性を主題とする研究は、社会規範との関連でそれらを論じる傾向が際立っている。これらの研究は、親密な関係が築かれる舞台の権力構造を明らかにしてきた。しかし、自律的主体が想定されているため、偶発的で予測不可能な他者との関係性を当事者たちがいかに生きているのか、という点を捉えきれない。そこで本論では、バトラーの「≪対格≫の私」論、田中の誘惑論を手掛かりに、先行研究が看過してきた領域に光を当ててみたい。本論では、主体形成の能動的側面だけでなく受動的側面に着眼することにより、自律的主体ともみえるポリアモリー実践者たちが自らの意志を越えて他者とつながるあり様を考察していく。
- 2010-05-01
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