携帯電話を使用した英語学習の可能性について : ―学生の利用状況と動機づけの視点から―
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概要
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本論では、関東学院大学経済学部の初級英語履修者を対象としたアンケート調査を基に、学生の英語学習における、コンピューターと携帯電話の利用状況および活用に対する動機づけを探り、初級英語履修者の英語学習におけるモバイル機器の導入の可能性を考察する。本論で明らかになった結果は以下の様である。コンピューター・携帯電話は、学習環境が整っており、授業に導入することは十分可能である。学生は、単語、文法、リスニング、スピーキングといった学習内容を期待し、また学習媒体としてコンピューターよりも携帯電話をわずかながらより期待している。学生は認知的であこがれに似た願望を満たすために英語が上達することを望み、社会の要請にこたえようとしている。今後の導入の取り組みとして、学生の期待に添うコンテンツを提供するとともに、携帯電話・コンピューターの特性を生かして、対象言語の人や文化への関心を高めさせることも有効だろう。モバイル機器は、学生の側からの期待と動機づけという点で、十分に授業で活用する意義のある媒体である。