<翻訳>ジョン・ミルトン著『教育論』 : サミュエル・ハートリブ氏宛の書簡
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概要
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英国17世紀の詩人として知られるジョン・ミルトン(1608-1674)が『教育論』として1664年6月5日に小論文(パンフレット)の形で発表した,当時の教育改革論である。冒頭でいきさつが述べられているように,いくらか年長の知人サミュエル・ハートリブ(?1600-1662)から文書化するように要請され,送られたものである。要請を受けたミルトンからはすぐに届けられたにもかかわらず,受け取ったはずのハートリブからは,いつになっても印刷公表されず,ミルトンのほうで自費出版したという事情のため,書簡形式となっている。英語の歴史的研究においては初期近代英語の散文に分類される,この著作を現代日本語に翻訳するに際しては,当然のことながら,分かりやすい表現となるように心がけた。ただ,時間的空間的にも異なる場合の常として,訳文と訳注を行きつ戻りつしながら読み進めていく作業が必ずともなう。そうしたわずらわしさをできるだけ読者に与えないように,さらには訳文のみでも専門的な議論が可能となるように,翻訳文を示したつもりである。
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