Synchronization of cell cycle late G1 phase for evaluating embryonic development of bovine somatic cell nuclear transfer embryos
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概要
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Departmental Bulletin Paper体細胞核移植は、染色体の整合性の点から、細胞周期がG1 もしくはG0 期のドナー細胞が利用されているが、体細胞核移植胚の産子作出効率はいまだ低い。近年、分裂直後(G 1期初期)の細胞を用いることでクローン産子の作出効率が向上したことが報告されている。しかしながら、この理由については明らかにされていない。そこで本研究では、G1 期の初期と後期の違いが初期発生に及ぼす影響を調べるため、まず、G1 期後期への同期化を試みた。ブロモデオキシウリジン(BrdU)標識法を用いて、M 期からS 期への移行時期を経時的に観察したところ、S 期の細胞は培養後10 時間まで増加し、その後一定となった。DNA 合成阻害剤である。Aphidicolin を含む培地でM 期の細胞を10 時間培養したところ、BrdU の取り込みが観察されなかったことから、G1 期後期としてドナー細胞として用いた。G1 期初期および後期に同期化したルシフェラーゼ遺伝子導入細胞を用いて核移植胚を作製し、経時的にルシフェラーゼ活性の測定を行ったところ、融合後60-96 時間においてG1 期初期の方が高い傾向であった。また、G1 期後期の細胞を用いた核移植胚の発生率および胚盤胞の細胞数は、G1 期初期と同等であった(発生率; 21% vs 25%、細胞数; 69 ± 9 vs 105± 11 P>0.05)。以上のことから、G1 期初期および後期の違いは、胚盤胞の発生には影響を及ぼさないことが示された。
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