急性精巣上体炎に対するLevofloxacinの基礎的・臨床的検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本剤200 mg内服2時間後の精巣及び精巣上体の組織濃度はそれぞれ4.57~4.90 μg/g, 3.38~3.48 μg/gであり,血清中濃度2.85 μg/mlに比し高く,それぞれ1.60~1.72倍,1.19~1.22倍と移行は良かった.1回100 mg, 1日3回・13日間連続投与による精液中への移行は,7日目1.19±0.08 μg/ml, 13日目1.32±0.15 μg/mlで対血清比はそれぞれ1.12±0.11, 1.26±0.14であった.精子への影響は認めなかった.クラミジアに対するMIC(最小発育阻止濃度)は0.25~1.0 μg/mlに分布し,MIC50, MIC90はそれぞれ0.5 μg/ml, 1.0 μg/mlであった.急性精巣上体炎23例に1回100 mgを1日2~3回投与し,原則として14日治療を行った場合,14日目の統一判定可能症例では著効16例,有効4例であった.また,クラミジアが原因と考えられた12例では,7日目に著効5例,有効5例,無効2例,14日目に著効9例,有効2例であったWe performed basic and clinical studies on the effects of a new oral quinolone derivative, levofloxacin (LVFX, Code No. DR 3355) which is an optical l-isomer of ofloxacin, in acute epididymitis. LVFX was administered in a dose of 200 mg to prostatic cancer patients 2 hours before operation. The mean concentration of LVFX in the tissues of testis and epididymis were 4.73 micrograms/g and 313-3.6 micrograms/g, respectively. Tissue/Serum ratios were 1.63 and 1.16-1.32, respectively. LVFX was administered in a dose of 100 mg three times daily for 13 days to healthy male volunteers. Semen and blood samples were taken 2 hrs after 7th and last day of administration. The concentration of LVFX in semen were 1.19 micrograms/ml (7th day) and 1.32 micrograms/ml (13th day). Semen/serum ratios were 1.12 and 1.26, respectively. No affection of LVFX on the sperm was observed. Antimicrobial activity of LVFX to C. trachomatis showed good MICs of 0.25-1.0 micrograms/ml. LVFX was administered in a dose of 100 mg two or three times daily for 14 days to 23 patients with acute epididymitis. The overall efficacy rate based on a criteria for acute epididymitis showed 100% (excellent: 16, good: 4, 20/20). A better efficacy rate was obtained on the 14th day than 7th day. No subjective or objective adverse reactions were observed.
著者
関連論文
- パイオニア街の文化景観の変容とリトルインディアの形成--ロサンゼルスのエスノバーブ,アルテジア・セリトスの事例
- インペリアルバレーにおけるヒツジのアルファルファ畑放牧
- VLAP 併用 TUR-P の治療成績 : 単独療法との比較 : 第86回日本泌尿器科学会総会
- 性感染症としての男子尿道炎におけるAzithromycinの基礎的・臨床的検討
- 尿路感染症に対するbalofloxacinの臨床的検討
- Balofloxacinの泌尿器科領域感染症に対する基礎的・臨床的検討
- VLAPの治療成績と術後尿路感染症の検討
- 当科における貯血式自己血輸血の検討
- 淋菌性および非淋菌性尿道炎に対するgatifloxacinの臨床効果
- カテーテル留置に伴う複雑性尿路感染症に対するgatifloxacinの有用性の検討
- 複雑性尿路感染症に対するgatifloxacinとlevofloxacinの比較検討
- 複雑性尿路感染症に対するgatifloxacinの用量設定試験
- 泌尿器科領域感染症に対するgatifloxacinの後期第II相臨床試験
- 泌尿器科領域感染症に対するgatifloxacinの前期第II相臨床試験
- 腎機能障害者におけるgatifloxacinの体内動態の検討
- 女子急性単純性膀胱炎の治療後長期観察-UTI薬効評価基準とIDSA基準との比較-
- 性感染症としての子宮頸管炎におけるAzithromycinの臨床的検討
- 複雑性尿路感染症に対する pazufloxacin と ofloxacin の二重盲検比較試験
- 男子淋菌性尿道炎・淋菌性子宮頸管炎に対する pazufloxacin の基礎的・臨床的検討
- 尿路・***感染症に対するgrepafloxacinの有用性の検討
- 腎機能障害患者におけるgrepafloxacinの体内動態に関する検討
- 急性精巣上体炎に対するLevofloxacinの基礎的・臨床的検討
- 男子淋菌性尿道炎に対するFleroxacinの細菌学的・臨床学的検討
- 陰茎捻転症の2例 : 第263回東京地方会
- ロサンゼルス東郊チノバレーにおける搾乳型専業酪農の変質
- カリフォルニアにおける大規模酪農家の立地移動
- カリフォルニア州カーン郡への大規模酪農の流入と進出形態
- サリナスバレーにおける野菜栽培とサラダ加工会社の広域的展開
- 下諏訪における工業的土地利用の文化層序
- カリフォルニア州チュラーレ郡における工業的酪農の展開と地域連関
- 南カリフォルニア州からの移民酪農家の立地移動
- カリフォルニア州インペリアルバレーにおけるフィードロットの展開と地域連関
- カンザス州におけるグレインエレベーターの地域的展開と垂直的統合
- 茨城県南部へのつまみ菜の伝播と契約栽培 : 近郊農業の転移現象
- 安曇野における水田集落の土地利用と兼業化 : 長野県穂高町青木花見集落を事例として
- テキサスパンハンドル地方における大牧場経営と畜産業 : カナディアン川流域を中心として
- ハイプレーンズにおける農地保全政策CRPの展開 -カンザス州南西部カーニー郡を中心として-
- ハイプレーンズにおける企業的養豚業の新展開 : シーボードファームズ社を中心として
- ハイプレーンズにおける企業的養豚業の新展開 : シーボードファームズ社を中心として(関東支部)
- カンザス州南西部ハスケル郡における穀物農業の展開と借地農
- アグリビジネスの展開とよみがえる大土地所有制 : ブラジル北東部の海岸部セルトンにおけるカジュー栽培とメロン栽培
- アメリカ合衆国ハイプレーンズにおける灌漑化と農業地域の変化 : カンザス州南西部の事例
- Pazufloxacin (PZFX) の泌尿器科領域における基礎的・臨床的検討
- 尿路感染症・精巣上体炎に対するNM441の臨床成績
- 男子淋菌性尿道炎に対するNM441の基礎的・臨床的検討
- 泌尿器科領域感染症に対するcefluprenamの基礎的・臨床的検討
- 体外衝撃波結石破砕術(ESWL)による腎および周囲組織への影響 : MRIによる観察
- Grepafloxacinの泌尿器科領域感染症における基礎的・臨床的検討
- 前立腺肥大症に対する経尿道的高温度治療の臨床成績
- 泌尿器科領域感染症に対するritipenem acoxilの基礎的および臨床的検討
- 体外衝撃波結石破砕術(ESWL)による腎組織障害の検討(MRIによる観察)
- 前立腺肥大症に対する高温度治療の臨床成績 : 第58回東部総会
- YACHIYODA SZ5000による尿路結石の体外衝撃波破砕術経験
- 男子淋菌性尿道炎に対するLevofloxacinの細菌学的・臨床的検討
- 巨大セミノーマの1例
- 私の研究に見る「個」と「集団」 (領域を越えた学問的コミュニティを目指して--長野大学研究交流広場研究会の記録) -- (長野大学研究交流広場研究会:報告と討論)
- 軽井沢駅前におけるマンションの立地と新幹線通勤の増加
- 明治期の外国人による避暑慣習の伝播と高原避暑地の形成
- 上田市における中心市街地の復元と地域再生への取り組み : 柳町・原町を中心として(研究B,2007年度長野大学地域研究・一般研究助成金による研究報告)
- 明治・大正期の軽井沢における高原避暑地の形成と別荘所有者の変遷
- カリフォルニアにおける移民農業と環境利用--アルファルファ・酪農・羊 (領域を越えた学問的コミュニティを目指して--長野大学研究交流広場研究会の記録) -- (長野大学研究交流広場研究会:報告と討論)
- 序
- 日本地理学会の法人化に向けて
- カリフォルニア,サンホアキンバレ-南部の農業的土地利用パタ-ン--カ-ン郡の事例
- ブラジル北東部の避暑地グラバタ
- ハイプレーンズにおけるフィードロットの展開と牛肉加工業の垂直的統合-カンザス州南西部を中心にして-
- ブラジル北東部セアラ州リマカンポスの中規模水路潅漑農業
- 有意義な聞取り調査 (特集 聞取り調査のすすめ)
- 尾崎〔トラ〕四郎と南房総の地域研究
- ハイプレーンズにおけるフィードロットの展開と食肉加工業の垂直的統合
- ハイプレーンズにおける灌漑農業の展開 -カンザス州南西部の農業誌(1)-
- 小学校中学校の農繁休暇の展開と地域性 : 松本盆地を事例として
- 書評 江波戸昭:東京の地域研究(続)--都市農業の盛衰
- 解説 ノルデステの砂漠化
- カンザス州サンドヒルズにおける土地所有と土地利用の変化
- ブラジルの学術調査と地図 (特集 ラテンアメリカの地図)