統制感の発達的変化に関する研究 -学校特性および達成経験が及ぼす影響について-
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概要
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調査1においては、沖縄県内の高校生(男子450人、女子622人)を対象として高等学校における学校特性、その中でも競争的状況の程度の違いが統制感の発達的変化に及ぼす影響について縦断的データに基づいて検討した。競争的状況が顕在化しやすい学校群として進学校、比較的競争的状況が深刻ではない学校群として普通校および職業校を想定し、それらの群ごとの比較をおこなった。その結果、統制感の発達には学校種による違いがみられ、概ね普通校において発達が促進され、進学校においては発達が抑制される傾向があった。また、下位尺度ごとの検討では、達成統制感と対人関係統制感が曲線的に発達変化することが示された。調査2においては、大学1年生(男子72人、女子98人)に対する質問紙調査に基づき達成経験が統制感に及ぼす影響についての検討を試みた。その際、達成経験としては、大学合格を想定した。その結果、第1志望校への合格は自己決定感を高める可能性があること、男子よりも女子において達成統制感が高いことが示された。
- 琉球大学法文学部の論文
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