愛宕神社旧蔵「三十六歌仙絵扁額」について
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概要
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愛宕神社旧蔵「三十六歌仙絵扁額」(以下、愛宕本とする)は、その裏面の銘より、島津義虎(1536-1585)が天正5年(1577)6 月24 日に同社へ奉納したものであることがわかる。制作依頼、発注の経緯などについては不明な部分が多いが、当時、薩摩と京都を往来し、天正3 年(1575)、同5 年(1577)に出水の専修寺へ立ち寄っている近衛前久(1536-1612)が、島津義虎から依頼を受け、制作させたのではないかと推測される。 絵画部分の作者については不明であるが、『高山大川神社仏閣産物名所旧跡帳』(天保12 年・1841)には「狩野□□」と記されている。画風については、歌仙の容貌などに中世的な古拙さを見いだすことができる。 天正年間以前に制作された三十六歌仙絵扁額は全国的にも非常に少なく、注目すべき作品といえる。
- 2010-03-16
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