<研究論文> Promotion of gender equality in Mie and grass-roots leaders. Part 1
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概要
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男女共同参画は、1999年の男女共同参画社会基本法の制定をもって、国策としての位置づけが明確になった。三重県においてもその2年後、男女共同参画推進条例を施行し、8年がかりの男女共同参画実施計画案を策定、その推進に努めている。本論では、まず、こうした国から県へ至る男女共同参画の趣旨を概観し、現状ではその目的がどの程度実現されつつあるのか、あるいはそれが阻まれているのかを検討し、その後、筆者が行った、三重県各地に点在する男女共同参画推進員のインタビュー調査の結果を分析する。男女共同参画という国策が、そもそも国連を中心とする1970年代、80年代の海外の動きを取り入れたものとして発展してきたということは、日本社会の文化的土壌にそれが根付くに当たって、多くの問題と時間との格闘を要することは否めないだろう。3年間に渡る県の推進員制度は、そうした危惧に根差して発足したと言っても過言ではない。本論では、紙数の関係から、インタビュー調査の一部のみを取り上げる。
- 2008-03-26
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