老年期の一人暮らし女性の生涯に関する心理的考察 -回想法による過去の振り返りと今を生きる意味-
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概要
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本研究では、65歳以上の一人暮らし女性を対象として回想法によるインタビューを行なった。彼女たちが自分の人生を振り返ったときに感じていることや一人暮らしについて思っていることを語ってもらい、苦しみを乗り越えて得たもの、変わりゆく地域社会の中での一人暮らしの老いの生き方などについて考察した。 社会の高齢化と地域の人間関係の稀薄化がすすむとき、一人暮らしの老いの生き方は、個人のもつ人間関係を営んでいく力によって大きく異なっていくのではないか。一人暮らしを上手に過ごすには、積極的に人間関係を求めていく努力、『一人でいられる能力』また一人で生き得る精神力をもつことが大切である。彼女たちは、苦しみに耐える中で自分の人生を切り開いていく力を育てている。苦しみを乗り越え、その苦しみが癒されたときに、自己肯定感と共に、それぞれの人生観や人生哲学が生まれたのではないかと考える。
- 2000-02-29
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