学校音楽教育におけるわらべうたの再考 -「教材」としてのわらべうたから「経験」としてのわらべうたへ-
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概要
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本論の目的は,これまでの音楽教育におけるわらべうた実践を検討することを通して,学校教育におけるわらべうた教育の方法論を音楽科の立場から考察することである。まず,わらべうたの教育的意義を整理し,それを支える構造を考察した。つぎに,音楽教育におけるわらべうた実践の典型的なアプローチについて,①「遊び」から「学習」への連続性,②学年を通した発展性の視点より分析した。最後に,わらべうたの教育的意義の構造から分析結果を考察し,わらべうた教育の方法論を音楽科の立場より述べた。従来わらべうたは「教材(曲)」として学校教育に入っていたが,わらべうたの教育的意義は「経験」としての「遊び」にある。「遊び」を再構成する枠組み「経験―分析―再経験」で授業構成をすることが,「遊び」から「学習」への連続性,および学年を通した発展性を実現することになり,学校教育に位置づくことが可能になると論じた。The purpose of this paper is to suggest the methodology of “Warabe-uta” in school music through investigating past practice of “Warabe-uta” in school music. First the educational significance of “Warabe-uta” was structurally considered. Secondly some educational practical approaches to “Warabe-uta” were analyzed in perspective of both continuity and development. Finally the methodology of “Warabe-uta” in school music was suggested. It takes“Warabe-uta” not as song but as experience of play, and it has the framework of ‘experience-analysis-reexperience’ in the construction of music teaching-learning process.
- 2009-09-30
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