日常の血糖値、気分、尿中酸、カルシウムおよびヒドロキシプロリン排泄量に及ぼす朝食と昼食欠食の影響
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概要
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健康な大学生を対象に、朝食と昼食を抜くという欠食状態が血糖値、気分(mood)、および尿中酸、尿カルシウム、ヒドロキシプロリン排泄量に及ぼす影響について検討した。主な結果は以下の通りである。(1)両群の15時及び16時の血糖値は欠食群で食事群に比べ有意に低値(欠食群vs.食事群、15時 ; 82.0±5.2mg/dl vs.105.7±10.2mg/dl、16時 ; 83.0±4.7mg/dl vs.99.2±14.0mg/dl)を示した。(2)気分(POMS)因子のうち怒り因子は、15時の欠食群の怒り因子の得点が食事群の得点より有意に高値であった(欠食群vs.食事群、15時 ; 5.7±3.6vs.2.5±1.0)。一方、欠食群の活動性因子の得点は食事群の得点に比べ有意に低値を示した。(3)19時から20時の欠食群の滴定酸排泄量は、食事群の値に比べ有意に低値であった(欠食群vs.食事群、19時 ; 0.647±0.366mEq/h vs. 1.635±0.458mEq/h、20時 ; 0.760±0.384mEq/h vs. 1.287±0.393mEq/h)。また、18時から19時の欠食群の総酸排泄量は、食事群の値に比べ有意に低値であった(欠食群vs.食事群、18時 ; 0.902±0.333mEq/h vs. 1.872±1.011mEq/h、19時 ; 1.033±0.474mEq/h vs. 2.282±0.625mEq/h)。(4)尿中カルシウムおよびヒドロキシプロリン排泄量には有意な変化は認めなかった。以上の結果から、朝食及び昼食の欠食では血糖値が低下し、怒りの感情が高まり、そして活動性の低下を引き起こす可能性が示唆された。また、朝食及び昼食の欠食により尿酸排泄量は低下するが、尿中カルシウムおよび尿中骨吸収マーカーには影響しないことが示唆された。
- 2010-01-31
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