歩行入室導入における効果・今後の課題について
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概要
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当院では、2004年4月から、全身麻酔の手術患者の歩行入室を開始した。歩行入室が手術前の患者の緊張感を和らげることは文献により明らかになっている。しかし、術後訪問に行くと患者から手術室内の風景が見えて怖かったという言葉が聞かれた。そこで、全身麻酔で歩行入室する患者に聞き取り調査を行なった。その結果、60名中、44名が歩行入室が良かったと答え、恐怖感のなかった者は55名であった。また、疲労感を感じた者はいなかった。これらに手術経験の有無、性別、年齢での有意差はなかった。もし、次回手術となった場合の歩行入室の希望は47名に上がり、多くの患者は歩行入室を望んでいることがわかった。しかし、歩行入室をすることにより不安や恐怖感が増す患者もいるとわかった。そのため、各手術室の閉扉や器材の整理整頓、歩行通路に絵画や写真を飾るなどの環境作りが大切であると判った。
- 2007-11-01
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