看護の思いやり行動 -援助の心理的意志決定過程モデルによる分析ー
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概要
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援助・思いやり行動の研究は、社会生活を支えるうえで大切なことであるとの認識のもとに、アメリカ心理学分野における研究を端緒にして10年後、1970年代に始まった日本心理学分野の研究は年々増加傾向にあり、近年では、重要なテーマとなっている。看護における思いやり行動の研究は、患者との人間関係を基盤に行われる看護実践の中でも、対人相互作用の解明に寄与するものであるが、論文数も極めて少なく進展をみていない。よって、心理学分野における援助・思いやり行動の研究論文を援用して、先に筆者らが作成した看護の思いやり行動モデルを用い、臨地実習で2名の看護学生が同一患者の援助の際に体験した心理的意志決定過程について比較検討を行なった結果、看護の思いやり行動促進の動機づけ要因としての認知、共感、責任と義務・規範について、心理学的考察により看護教育上の示唆を得たので報告をする。
- 2002-11-30