アメリカにおけるコーポレート・ガバナンスの理論的展開
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概要
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現在、株式会社に関する理論はコーポレート・ガバナンスと名づけられ、様々な分野から議論されている。その分析は法学、経済学、経営学から行われている。しかし、コーポレート・ガバナンス論が展開される前には、すでにA.A.バーリ=G.C. ミーンズ、P.スウィージー、R.A.ゴードン等の人によってコーポレート・コントロールという理論がつくりあげられた。コーポレート・ガバナンス論はコーポレート・コントロール論の段階をはずして論ずることができない。現在アメリカのコーポレート・ガバナンスの特徴は、機関投資家の活躍によって株主を重視するコーポレート・ガバナンスである。本稿では、株式会社の理論がコーポレート・ガバナンス論へと展開した経緯、ならびにそれを捉える方法論を明らかにする。つまり、それは「所有者が誰か」を求める理論、エージェンシー理論、経営者の「説明責任」を追及する理論などの三つの方法論である。
- 2010-03-30
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