自然主義の倫理思想-主としてエピクロースの思想を中心として-
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概要
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自然主義の道徳原理に対する見解は古くより論議され種々説明されているが、カントは「実践理性批判」第1部の中で道徳原理を主観的のもの、客観的のもの、として次の如く分類している。「第1にエピクロース(Epikuros)に依って代表せられる道徳説を自然感情に基づく立場とし、またハチスン(Hutchson)、等による説を道徳感情に基づく立場とし、この二者を括して経験的原理に立脚する道徳的形而上学と称している。これに対してストア学派の立場を理性的の理念に基づく立場とし、神学的モラリスト達の立場を神意の理念に基づく立場とし、この両者は共に理性的原理に立脚する道徳的形而上学であり、第一の道徳的形而上学はすべて幸福の原理に基づくものであって、これに対し第二の道徳的形而上学は共に完全性の原理に基づくものである」と述べている。
- 岩手大学人文社会科学部の論文
- 1981-02-20
岩手大学人文社会科学部 | 論文
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