イェイツのビザンティン
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概要
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イェイツ(W.B.Yeats)の詩に対する情熱は徹底していた。新境地を求めて最後まで変遷を繰り返した。しかもその変遷の方向は定まることがなく絶えず揺れ動いていたように思える。むしろその揺れが詩の原動力となっていた感がある。安定した状態に収まることを自らに禁じて,功成り名を遂げた大詩人のマスクの下に,何か無理やりにとも見える精神の葛藤を作り続けた。その葛藤の一つは,悟りすました老人を目指すか,それとも癇癪老人となって好色と憤怒を露わにするかである。言い換えれば,生への執着を振り捨てようか,それとも出来るだけ持ち堪えてみせようかということだが,イェイツが最晩年に創り上げようとしたのは,この二つが二者択一としてではなく,二つながらに可能な微妙なバランスを保った詩の世界だったと言える。いわば,精神の高みから見下す眼差しと,下界の汚泥の中から見上げる眼差しが交差する場であったとも言える。この小論では,主に"Sailing to Byzantium", "Byzantium", 及び"News for the Delphic Oracle"を取り上げてイェイツ晩年の詩の世界の一画を望見してみたい。
- 2008-03-21
論文 | ランダム
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