自然詩人としてのウイルフレッド・オウエン
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概要
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ウイルフレッド・オウエン(Wilfred Owen,1893-1918)を戦争詩人以外のものとして論じることは可能であろうか。戦争の意味を相当拡大解釈しない限り不可能なようにも思える。それほどオウエンの詩は第一次世界大戦という特定の戦争と密接に結びついている。しかし、残念ながらというべきであろう、20世紀は第一次世界大戦以後も幾多の戦争を繰り返し、戦争の世紀とまで言われている。解釈の拡大ではなく戦争の現実そのものが拡大し、現代人の意識の中に完全に常駐してしまった感がある。したがって、日常の恋の駆け引きが形而上詩となるように、20世紀の戦争詩にも戦争を離れた普遍的意味を探ることが可能になってきたのではないかと思われる。
- 岩手大学人文社会科学部の論文
- 1999-03-10
岩手大学人文社会科学部 | 論文
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