大学生における速読トレーニングの効果の検証 <論文>
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
眼球運動と視野の広さのトレーニングを中心とした, 簡易な速読トレーニングを作成し, 大学生27名に実施した。文章の難易度や文字方向(縦書き・横書き)によってトレーニング効果が異なるかどうかも検討した。(a)眼を素早く流暢に動かす眼球運動トレーニング, (b)視野を広げ, 一度の注視で広範囲の情報を得る視野トレーニング, (c)素早く読むことに慣れる実践トレーニングの3ステップから構成されたトレーニングを, 1日5-10分ずつ3週間行った。トレーニングを受けた群のほうが, 受けなかった群よりも, 全トレーニング後の読み速度が速かった。ステップごとにみると, 視野を広げるトレーニングの後に, 特に読み速度が速くなった。文章の難易度別にみると, 難しい文章においてはトレーニング効果がみられなかったが, 易しい文章において読み速度が速くなった。さらに文字方向別にみると, 全体的に, 縦書きの文章において, 横書きの文章におけるよりも読み速度が速い傾向があったものの, 文字方向とトレーニングの効果の交互作用はみられなかった。簡易なトレーニングであっても, 特に視野を広げるトレーニングが, 読み速度を上げるのに有効であったといえる。
- 2010-03-31
論文 | ランダム
- 酸化チタン顔料の光電効果と汚染に関する研究
- 塗料の粘弾性に関する研究 (第3報) -塗料の粘弾性とロール塗装時のミスティング性との関連-
- 塗膜の酸素透過性と防食性
- 冠動脈狭窄枝の診断が運動負荷心電図で可能か? : 心電図陰性U波, 陽性U波の有用性
- 健常人および特発性間質性肺炎におけるKL-6値の検討