Optimal Pricing and Diseconomies of Scale in Public Water Utilities
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概要
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水道事業体から消費者が水道水を購入するとき、メーター計測費や料金徴収費などが消費者の実際の水購入量の大きさと関わりなく発生する。水道事業において消費者の水購入量の大きさと関わりなく発生するこのような費用項目は、まとめて需要家費と呼ばれる。水道事業体は、需要家費を回収するために、水道契約に加入する消費者に対して固定料金や接続料金を課すのが一般的であり、これらの料金額が比較的高いと、水道契約に加入しないことを選ぶ消費者が現れるようになる。本研究は、水道事業体の水道料金収入と総費用を一致させる制約のもとで消費者余剰を最大化するような水料金制を、最適な水料金制としてみなす。そして、消費者の水に関する選好に関していくつか緩やかな制約条件を仮定し、水道契約に加入しないことを選択する消費者が発生する状況を想定しながら、最適な水料金制の特性について分析する。水の限界価格とは、消費者が水購入量を追加的に1単位増やすとき、消費者が支払うべき水料金額がどれだけ増えるかを表す。ファーストベストの状態で水供給に際し規模の不経済性(あるいは、規模の経済性)が生じる場合、最適な水料金制の限界価格は水購入量が大きいときほど高くなり(あるいは、低くなり)、最適な水料金制のもとでの水供給量と水道契約加入者数がそれぞれのファーストベストの水準よりも大きくなる(あるいは、小さくなる)ことが、本研究では示される。
- 2010-03-25
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