16世紀英国での新織物とファスティアン工業
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概要
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Ⅰ 新織物の移入の背景 15世紀の英国でのクロス（Cloth）輸出の再開は、テュダー絶対主義（Tudor Absolutism，1485-1603）の形成とともに中世を通じて英国の主要輸出品であった羊毛（wool）の輸出を漸次圧迫するようになった。羊毛輸出の滅退は羊毛への輸出高関税による国内の毛織物工業の保護、内需の増加と低地帯諸邦（Low Countries）へのスペイン産羊毛の侵出にその原因があった。1494年にスペイン産羊毛のためのスティプルタウン（staple town）がブルージュ（Bruges）に建設されて以来、スペイン産羊毛の低地帯諸邦の侵出は進み世紀初期のスペインの低地帯諸邦の政治的編入によって増長した。
- 明治大学大学院の論文
- 1973-12-01
明治大学大学院 | 論文
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