幼保一元化に関する考察(Ⅰ) ~ベルギーの保育事情を通して~
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概要
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日本における就学前教育は,保育所と幼稚園に二元化されている。近年,少子高齢化が社会問題となり,その問題解消から幼稚園と保育所の一体化・一元化を図る動きがある。しかし,その中身は各自治体の裁量に任されているため,幼保連携型・幼稚園型・保育所型・地方裁量型と形態が多種多様である。また,幼保一元化施設の保育カリキュラムや保育者養成も模索の段階である。しかし,世界に目を向けると,北欧やEU(欧州連合)では早い時期から就学前教育の重要性を認め,全ての幼児が質の高い教育を受けることのできるように教育改革をおこなっている。EUの中心に位置するベルギーもこの例外ではない。2つの民族,3つの公用語,3つのコミュニティという複雑な行政制度にも関わらず,国内に住む全ての幼児に一貫した保育・教育を提供している。ベルギーの就学前教育施設の実態を紹介し,幼児や保護者の負担(精神的・身体的・経済的)が少ない教育制度の具体例を示し,日本の幼保一元化の未来像を検討する材料としている。
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