消費者像の多様性と「消費者市民」(1)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
近時,消費者・生活者を主役とした社会,「消費者市民社会」ということばが注目を集めている。2008年の『国民生活白書』は,日常生活の様々な面において(食生活,移動,購買,情報伝達等),人・モノ・カネ・情報が大量に地球的規模で対流しているおり,それぞれの相互依存がますます強まる現代社会状況を背景に,「消費者市民社会への転換」を提言する。白書によれば,「消費者市民社会」は,個人が,消費者・生活者としての役割において,・・・社会の発展と改善に積極的に参加する社会を意味し」,「そこで期待される消費者・生活者像は,・・・消費や社会生活,政策形成過程などを通じて・・・社会の主役として活躍する人々である」という(内閣府2008)。消費者市民社会とはいかなる社会か。本稿のテーマの前提となる課題である。まずわれわれの生活環境で,消費生活に着目してみよう。
論文 | ランダム
- 川辺川利水訴訟の判例研究--一・二審を通じて(福岡審判平成15.5.16)
- 共同漁業権の法的性格についての鑑定書
- 漁業権行使規則の性格
- 高齢者の家庭介護の有償論
- 親族扶養の生活扶助義務の性格--扶養法への提言