郊外住宅地に居住する高齢者の外出行動(Ⅰ)-盛岡市松園地域を例に-
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概要
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日本の高齢化は,出生率の低下と平均寿命の延びを背景として,他国に例を見ないほど急速に進んでいる。高齢化率は1994年には14%を超えて「高齢社会」へ移行し,2007年には21%をも越え「超高齢社会」に突入した。さらに,国立社会保障・人口問題研究所の予測によると2055年には全人口の約40%が高齢者という極端な「超高齢社会」が到来するという1)。このような人口構造の変化に伴い,医療や介護対策の重要性が増す一方で,社会の活力を維持していくためには高齢者の社会参加が重要であり,その活動の舞台として地域社会の見直しが迫られている2)。そのためには,高齢者の約77%を占める健常な高齢者が3),自立した生活を継続できるように外出しやすい生活環境を整備することが急がれる。
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