Reverse Digital Flag Flap を用いた指尖部損傷の治療成績
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概要
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指尖部損傷の4例に対し知覚付加を行わないreverse digital flag flap を用いて再建した.受傷指は示指1例,中指3例であった.石川の分類による受傷レベルは,zone??が1例,zone が2例,zone が1例であった.全例で皮弁は完全生着した.皮弁の大きさは平均20.0×15.0 であった.最終経過観察時のstatic2―PD は平均9.5 , moving2―PD は平均7.5 であった.指の長さが保たれたため,手術に対する満足度は高く,4例とも受傷前の職場に復帰していた.Reverse digital flag flap による指尖部の再建は,一側の指動脈を犠牲にするという欠点はあるが,一期的な手術が可能であり,十分な組織量の皮弁を緊張なく移動できるという利点がある.また,指尖部の皮膚と性状が類似しているため,本来の指腹部に近い形態が再建され,知覚皮弁ではないが術後比較的良好な知覚回復が得られる.
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